在宅で文字起こしのお仕事を経験した時のメモの巻

最近、某社で文字起こしの仕事を在宅でやる機会をいただいたので、その経験をメモとして書き残します。

これから在宅で文字起こしの仕事をしてみようかと考えている、どなたかのご参考に少しでもなればと思います。

守秘義務のため、あまり詳しいことは書けませんし、異なる環境も多くあると思いますので、あくまでご参考までにということで。

文字起こしって

テープ起こしとも言いますね。

私が取り組んだのは、いわゆる素起こしという作業でした。

日本語での会話などの音声ファイルを再生して、基本的に、聞こえた分をそのまま、間違ったり、どもったりしたものも、まるっとそのままPCを使って起こす、というやつでした。

文字起こしには特に資格も必要ないですし、誰でも出来そうなことではありますが、実際やってみると色んな意味でなかなか大変なものでした。もちろん良い面もありますけど。

私が経験した文字起こしのお仕事についてとりあえずざっくりと良かったところと大変だったところを考えてみると、

良かったところ

・完全なwork from homeができる
・タスクが細切れになっているので、時間の都合を付けやすい
・日本語が話せてネットに繋げられてPCで文字が打てるなら出来る

大変だったところ

・報酬が低い
・不快で聞きたくない話であっても起こさなきゃならない

といったところです。もうちょっと詳しく書いてみます。

完全なwork from homeが出来る

これは今の状況下、とても魅力的でした。一歩も家から出ることなく、契約から作業完了までオンラインで全て出来ましたので。

通勤が必要無く、自宅で出来るというのは大きいです。ただ、孤独ではありますが。

タスクが細切れになっているので、時間の都合を付けやすい

これは子育て中や家事をやる身にはとても都合が良いものだと思います。

家事の合間に作業をしたり、作業に疲れたら気晴らしついでに買い出しに行ったり。

子供の学校行事も無理なく観に行くことが出来ますし、宅配便も無理なく受け取れます。

早朝皆が起き出す前にやっても良いし、皆が寝て静かになってからやっても良いし。

無理なく家事ができたり、家族との時間を取れるのはとてもありがたかったです。

日本語が話せてネットに繋げられてPCで文字が打てるなら出来る

まあ、家にネットを引いてて、ネイティブの日本人でブラインドタッチができれば普通に作業は出来る、と。ハードル低めです。

特に資格もいらないので応募もしやすいですよね。その分報酬が低いんでしょうけど。これがねえ。。。

報酬が低いぞ

これは結構きついです。

私が契約したのは、報酬に関しては1時間の音声ファイルを起こして約6800円というものでした。在宅でやるものは、このような成果報酬型であることが多いと思われます。作業内容によるとは思いますが、報酬額は様々な設定があるみたいですね。時間あたりの報酬額が出来るだけ高い仕事を選択すべきです。

何故って、私の場合、計算したら時給換算で520円ぐらい。最低賃金時間額を大きく下回りました。何じゃこりゃ。健康保険料とか年金とか税金類支払ったら残るのかこれっていうレベル。

所謂インディペンデントコントラクターという立場での契約でしたので最低賃金が保証されないという。。。

契約前にネットを調べてみると、テープ起こしの目安は1時間の音声あたり6時間かかります、などという目安を良く目にしたのですけどね。

これ、1時間の音声を6時間の作業で文字起こしを完了するということは、音声を6回分再生するうちに文字起こしを完了するということです。

私も当初は1時間の音声を6時間くらいで。と、目論んでいました。が、実際やってみると、結構聞き取りにくい音声が多かったのもあり、1時間のデータを処理するために6時間どころでは無くその2倍ちょっとかかってしまいました。

というわけで私の場合、最低賃金時間額以上にするには、時間効率を2倍以上に改善するしか無いんですけど、質を落とさずに2倍にはできんよね普通。良いところ行って、1時間の音声あたり10時間の作業時間て感じでしょうかね、感覚的に。

もし1時間のデータを処理を6時間で出来るとしたら、全てが聞き取りやすく、重なりの無い音声で、タイピングが追いつくスピードで発話してくれて、迷う必要も、調査する必要もないワードだけが含まれる音声データが対象で、それをタイポや変換ミス無く、また、句読点の設置をやり直すことなく、文字を起こせたときです。でもこんなケースはほとんどありませんでした。

ですので、音声の内容や音質にもよるのでしょうが、1時間の音声を6時間で高い質を保って文字に起こせる人は相当出来る方々のお話だったのだ、と思っちゃいました。

そして当然ですが、成果報酬型は時給制とは違って、文字を起こすためにタイピングをしている時間以外は全く報酬に繋がりません。

なので、作業中にストレッチをしたり水を飲んだり、また、たとえ文字起こしの内容に関連していてもわからない用語や、どういう漢字であるかを調べたり、などと、ちょっとでも文字起こし作業そのものから離れるということは、これすなわち時間あたりの報酬の低下に繋がることになります。また、タイポや漢字の変換ミスなどしちゃうとこれがまたじわじわと効いてくるわけです。。。時給や月給制って労働する人間にとって有利な仕組みだったんだなって思わされました。

こんな情勢の中で、在宅で出来る仕事をいただけるのはとてもありがたい。ありがたいのですが、足元見られてるよなあって感じました。

さらには、この報酬額で契約したケースを作っているわけなので、今後文字起こしの仕事をする方々の報酬額にも悪影響を与えるんじゃ無いかと思ったり。

報酬額に関しては不満を抱くだけでなく、とても複雑な心境になりました。

不快で聞きたくない話であっても起こさなきゃならない。

これは意外と苦痛です。色んなバリエーションの音声を取り扱う仕事だったので、

ただただ大勢でどうでも良いことをしゃべくり倒して大騒ぎしている人たちの音声

とか、

もっともらしいような事言ってそうで、実は大したことを言っていない。賢そうに見せてる感じがしてなんか痛い、しかも話がつまんない。

とか、

何で知らないおじさんの性生活の話を聞かなきゃならんのだ。

などなど。。。こんなの聞かされるのねっていうのがそこそこありました。

悪いことに、そういうのは聞き取りの難易度も高いことが多いので、何回も聞かないと作業を完了できません。

何回も聞いてるとああ私は何をやってんだ、何でこんな内容のために私の時間を使って、しかも報酬をさらに削り取られるんだ、ってなります。これは地味につらいことでした。

聞いていて楽しかったり勉強になるなと思えたりする話なら全然苦にならないんですけどね。

文字起こしの難易度について

・発話している人数
・発話者が第三者に伝えようとしているか
・滑舌が良いか
・タイピングで追いつける話のスピードか
・知っている話題であるか(調査する必要があるか)

によって大きく左右されると思います。

一人が、背景音がほとんど無い中で、わかりやすい話題を、滑舌良く、聞いている人のことを考えた、早口でない喋り方をしている、というものが一番やりやすいと思います。こんなケースばっかりだったら時給もストレスないレベルまで持っていけるのになあと思います。

その対極にある、複数人が早口でお互いに被せながら、馬鹿笑いしながら、背景ノイズが大きい中で、どうでも良いことを適当に何言っているのかも良くわからない状態で喋っているのが最悪です。2人ならまだ許せますが、3人以上登場してきたらイライラ度と虚しさがマックスになります。

その他、文字起こし作業に関して思ったことをつらつらと

・人がしゃべっている時に被せてしゃべる人なんて大キライ。。。って思うようになりました。実生活の会話で自重するようになりました。。。


・名前が変換でなかなか出てこない人、変換候補に結局出てこず、一個一個漢字を当てていかなきゃいけない人も時間がかかるんです。シンプルな名前の人が素敵だと思えてきます。

・ら抜き言葉は、ら抜きかそうでないかが判別しにくくて何回も確認する羽目になりがち。綺麗な日本語を使える人はやっぱり素敵に思えてきます。


・同じワードを連続して何回も喋られるのも起こしにくくて。。。発言をトレースしにくいのでこれも何回も聞き直すことに。。。。


・政治家は実はまともなんじゃないかと錯覚し始める。


・滑舌悪いのは勘弁してくれい。


・早口でしゃべるけど噛んだり言い間違いをして言い直すことが多い人は、ゆっくり喋ればいいのにって思う。早口でしゃべれないくせに何なんだ。早口で言い直しが多い、これ最悪な文字数の増え方ですよ。


・息継ぎが少なくて矢継ぎ早に言葉を繰り出すような人は、例え聞き取りに問題が無かったとしても何か腹立つ。言葉を詰め込まないでくれー、追いつかないし文字数が増えるんだよー、と思う。


・ああとかええとかそのうとか感動詞が入ると、その部分をうまく覚えられずに音声を聞き直さないといけなくなることが多い。これも意外に時間を取られる。私の記憶力の問題かもしれないけど。すっきり淀みなく言葉を出せる人ってすげえんだなって思います。

以上、どなたかのご参考になればと思い書き残します。ふう。



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